日本の民間伝承「賽の河原」を題材にした、ブラウザ向けの放置・インクリメンタルゲーム 「賽ノ河原」 を2026年9月15日に公開しました。
「積んでも崩される」をゲームの中心にしました
賽ノ河原を作るときに中心へ置いたのは、石を積んでも再び崩されるという反復です。一般的な放置ゲームでは、数字や設備を積み上げて成長させること自体が主な目的になりますが、本作では「積み上げたものが失われる」ことも進行の一部として扱っています。
プレイヤーが石を積むと、やがて鬼が現れて石塔を崩します。崩された石は単にゼロへ戻るのではなく「無常」として蓄積され、その無常を使って地蔵を呼ぶことで次の段階へ進みます。失敗やリセットをペナルティとしてだけ扱わず、次の進行へつながる資源に置き換えたのが、このゲームの基本設計です。
賽の河原という伝承そのものを再現することが目的ではありません。そこにある「積む」「崩される」「また積む」というイメージを、放置ゲームの反復ループとして再構成した作品です。
遊び続けると、できることと景色が少しずつ変わります
最初に行うことは石を積むことだけですが、進行に応じて地蔵、意志、見切り、輪廻、業といった要素が段階的に解放されます。「見切り」では鬼が来る前に自分で石塔を崩すなど、同じ石積みでもプレイヤー側の選択肢が変化していきます。
数値だけを増やす構成にはせず、河原の見え方そのものにも変化を持たせています。放置による進行に加え、天候、訪問者、珍しい石、渡し舟などが現れ、長く開いていると少しずつ違う出来事を見られるようにしています。
派手なアクションや短時間での攻略を中心にしたゲームではありません。石を積み、崩され、その循環を続けながら周囲の変化を眺めることを主な体験として設計しています。
インストール不要で、PCとスマートフォンから遊べます
賽ノ河原はWebブラウザだけで動作し、アプリのインストールやアカウント登録は不要です。PCとスマートフォンの両方から無料で遊べます。
表示言語は日本語、英語、繁体字中国語、簡体字中国語、韓国語の5言語に対応しました。日本の民間伝承を題材にしつつ、日本語圏以外からも作品そのものを試せる状態にしています。
公開後も、作品として残る形を整えていきます
今回の公開を完成点にはしていません。ゲーム本体の調整だけでなく、「賽の河原」という題材をなぜ放置ゲームにしたのか、元になった伝承とゲーム内の表現をどう切り分けているのかといった背景も、oka-project側の記事として整理していく予定です。
ブラウザで短時間だけ触ることも、しばらく放置して変化を見ることもできます。まずは石を積むところから試してみてください。