ChatGPT・ClaudeにはMarkdownまで作ってもらい、必要な場合だけはてな記法へ変換する方法を解説。新規記事ではMarkdownモードを優先し、既存のはてな記法記事への追記など変換が必要なケースとYomuの使いどころを整理します。
ChatGPTやClaudeで作った原稿をはてなブログへ持っていくとき、AIへそのまま「はてな記法に変換して」と頼むことはできます。
ただ、記法だけを変えたいのに、本文の言い回し、リンク、表、見出しまで変わっていないか確認する手間が残ります。特に長文では、変換そのものより「元の文章が保たれているか」の確認が面倒になります。
そこで、AIにはMarkdownまで作ってもらい、はてな記法への変換が必要な場合だけ別工程で変換するという分け方が扱いやすくなります。
ただし、はてなブログにはMarkdownモードが公式に用意されています。新しい記事をMarkdownで書くだけなら、そもそもはてな記法へ変換する必要はありません。
変換が必要になるのは、既存記事がはてな記法モードで作られている、ブログ全体の運用をはてな記法へ揃えている、はてな固有の記法を前提にしている、といった場合です。
結論・前提・確認した仕様
新規記事でMarkdownをそのまま使えるならMarkdownモードを選ぶ。既存記事への追記や運用上の理由ではてな記法モードを使う場合だけ、Markdownをはてな記法へ変換する。これが最も事故の少ない分け方です。
はてなブログ公式ヘルプでは、「見たまま」「はてな記法」「Markdown」の3つの編集モードが案内され、有料プランではHTMLモードも利用できます。
さらに重要なのが、いったん作成した記事の編集モードは後から変更できないことです。新規記事の編集画面ではモードを切り替えられますが、公開または下書き保存した後は変更できません。モード切り替え時には編集中の本文が消去されるため、保存前に決める必要があります。
この記事ではPCブラウザ版のはてなブログを前提に、Markdown原稿を「はてな記法モード」で使う場合の変換を扱います。
新規記事ならMarkdownモードでよい
はてなブログのMarkdownモードは、GitHubなどでも使われるMarkdownで記事を書ける公式機能です。はてな記法へ変換した方がSEOに強い、表示が速い、といった優位性が公式に示されているわけではありません。
普段からChatGPT、Claude、Obsidian、VS CodeなどでMarkdownを書いていて、記事も新規作成するなら、そのままMarkdownモードを選ぶ方が単純です。
Markdownを原本として残せるため、あとからWordPress、note、Wordなど別の公開先へ展開するときにも再利用できます。
同じ原稿をnoteにも展開する場合は、ChatGPT・Claudeをnoteにコピペすると崩れる?で、note側の書式との差と対処を整理しています。
WordPressへも展開する場合は、ChatGPTのMarkdownをWordPressに貼ると崩れる?でGutenbergとの違いを整理しています。
はてな記法へ変換する意味があるケース
変換が役立つのは、主に「これまでの運用へ新しい原稿を合わせたい」場合です。
既存のはてな記法記事へ追記する
保存済みの記事は編集モードを変更できません。すでにはてな記法モードで作った記事へ、AIで生成したMarkdown原稿を追記するなら、追記部分をはてな記法へ合わせる必要があります。
ブログ全体をはてな記法で管理している
記事ごとに編集モードが混在しても動作上の問題はありませんが、長く運営しているブログでは編集方法を揃えたい場合があります。
はてな固有の記法を多く使う
[:contents]、http記法、はてな内リンクなど、はてな固有の記法を記事制作の中心に置いているなら、はてな記法モードへ寄せる合理性があります。
編集モードは「とりあえず保存してから考える」ができない
はてなブログ公式ヘルプには、編集モードについて次の仕様が明記されています。
新規記事では編集画面左上の「編集」タブからモードを切り替えられます。しかし、いったん「公開」または「下書き保存」すると、再編集時にモードを変更できません。
また、新規記事の途中でモードを切り替えると編集画面がリセットされ、執筆中の本文は消去されます。
この仕様があるため、AI原稿を貼る前に「Markdownモードで使うか、はてな記法へ変換するか」を決めるのが重要です。
Markdownとはてな記法は「同じ記号を少し変えるだけ」ではない
どちらも軽量マークアップですが、同じ意味を別の記法で表します。
はてなブログ公式の記法一覧に沿って代表例を並べると、次のようになります。
| 意味 | 一般的なMarkdown原稿 | はてな記法 |
|---|---|---|
| 記事内の主要見出し | ## 見出しなど |
*見出し |
| その下位見出し | ### 見出し |
**見出し |
| さらに下位 | #### 見出し |
***見出し |
| 箇条書き | - 項目 |
-項目 |
| 2階層目 | インデント + - |
--項目 |
| 番号なしの引用 | > 引用 |
>> と <<で囲む |
| 表 | Markdown table | ` |
| 目次 | 標準Markdownにはない | [:contents] |
| リンク | [文字](URL) |
http記法など |
ただし、見出しだけは単純な文字数置換にしない方が安全です。
見出しは「記号の数」ではなく記事内の意味を合わせる
はてなブログ公式ヘルプでは、記事本文の見出しにh3〜h5を使う想定になっています。
はてな記法では、
*見出し→ 大見出し(h3)**見出し→ 中見出し(h4)***見出し→ 小見出し(h5)
です。
Markdownモードを使う場合も、公式ヘルプは###〜#####を記事内見出しとして使うことを案内しています。
一方、ChatGPTや一般的なブログ用Markdownでは、本文の主要セクションを##、その下位を###で書くことがよくあります。
そのため、たとえば原稿が
## 主要セクション
### 詳細
なら、はてな記法へは
*主要セクション
**詳細
のように、記事内での階層を保って一段ずらすのが自然です。
##をアスタリスク2個へ機械的に置き換えると、元の主要見出しがh4相当になってしまいます。
Markdownをはてな記法へ変換する手順
変換が必要なケースでは、AI → Markdown → はてな記法という流れに固定します。
文章生成はAI、規則の決まった記法変換は変換処理、と分けることで、毎回AIへはてな記法のルールを指定する必要がなくなります。
ブラウザMarkdownエディタ「Yomu」では、Markdownを確認しながら、はてな記法として使える形へ書き出す設計にしています。
1. Markdown原稿を正本として残す
変換前の原稿を消さず、Markdownを正本として残します。
はてな記法は公開先用の出力と考えると、あとからnoteやWordPressへ出したいときに原稿を再利用できます。
2. Markdownとして構造を確認する
Yomuのプレビューで、見出し階層、リストの入れ子、表の列数、コードフェンス、リンクURLを確認します。
変換前に壊れている部分を直しておけば、変換後の不具合とMarkdown自体の不具合を分離できます。
3. はてな記法へ変換する
標準的なMarkdown構造を、はてな記法で同じ意味になる表現へ変換します。
ここで優先するのは記号の見た目ではなく、見出し・リスト・引用・表といった文書構造です。
4. 新規記事なら「はてな記法モード」を選んでから貼る
本文を貼る前に編集モードを確認します。
既存記事への追記なら、その記事がはてな記法モードで作られていることを確認します。
5. リアルタイムプレビューで確認する
はてな記法モードとMarkdownモードでは、編集欄の右半分にリアルタイムプレビューを表示できます。
変換結果を貼った直後に、見出し・リスト・表・引用が期待どおりか確認します。
リストの入れ子は書き方が変わる
Markdownではインデントで階層を作ります。
- 親
- 子
- 孫
はてな記法では、ハイフンを増やして階層を表します。
-親
--子
---孫
1階層だけなら似ていますが、入れ子が深くなるとそのままコピーできません。
番号付きリストも、Markdownと同じ表記を期待せず、はてな記法側のリスト仕様へ変換して確認します。
引用は「各行に>」ではなく範囲で囲む
Markdownの引用は各行の先頭に>を付けます。
> 引用文です。
> 2行目です。
はてな記法では引用範囲を>>と<<で囲みます。
>>
引用文です。
2行目です。
<<
複数段落の引用では、開始と終了が正しく閉じているかを確認します。
表は似ているからこそ、そのまま貼らない
Markdownとはてな記法の表は、どちらも|を使うため一見似ています。
Markdownでは、
| 項目 | 内容 |
| --- | --- |
| A | B |
のようにヘッダー区切り行を使います。
はてな記法では、公式記法一覧で見出しセルに*を付ける形式が案内されています。
|*項目|*内容|
|A|B|
Markdownの| --- | --- |は不要です。ここを残すとデータ行のように扱われる可能性があります。
コードブロックはコード用のはてな記法へ変える
Markdownのバッククォート3つは、はてな記法モードではMarkdownコードフェンスとして同じ意味になるとは限りません。
技術記事では、はてな記法のpre・スーパーpre系の表現へ変換し、コード中の*や-が本文記法として解釈されない状態にします。
コードは文章より破損の影響が大きいため、貼り付け後に記号・改行・インデントを確認してください。
リンクは通常リンクと「はてな固有の見せ方」を分ける
Markdownの
[公式サイト](https://example.com)
は、はてな側ではhttp記法などへ変換できます。
はてな記法には:title等のオプションがあり、リンクの見せ方をサービス側で変えられます。ただし、原稿の意味を変えず移すだけなら、まず通常リンクとして成立させ、リンクカードや埋め込みなどははてなブログ側で仕上げる方が安全です。
[:contents]は変換後に追加してよい
[:contents]は、記事内の見出しから目次を生成するはてなブログ固有の記法です。公式ヘルプでは、どの編集モードでも利用できると案内されています。
これはMarkdown原稿そのものの構造ではないため、元原稿へ無理に入れず、はてなブログへ出す段階で追加して構いません。
この分け方なら、Markdown原稿を別媒体へ使うときに不要なはてな固有記法が残りません。
AIへ直接「はてな記法にして」と頼む方法との違い
短い文章なら、ChatGPTやClaudeに直接変換を頼む方法でも十分です。
問題になるのは、記法変換だけをしたいのに、生成AIが文章そのものも編集できてしまうことです。
長文では特に、次の点を確認する必要があります。
- 見出し文言が変わっていないか
- URLが書き換わっていないか
- 表のセル内容が抜けていないか
- コード内の記号が壊れていないか
- Markdownに存在した要素が変換時に落ちていないか
毎回この確認をするのであれば、規則の決まった変換は固定処理に分ける方が再現しやすくなります。
Yomuはこの部分を担当し、AIには原稿作成までを任せる使い方を想定しています。
公開前の原稿を外へ送らず変換する
Markdownとはてな記法の変換は、基本的には文書構造の変換です。外部AIへ本文を送らなければ実現できない処理ではありません。
Yomuはこの変換をブラウザ内で行い、変換のためだけに本文を外部サーバーへ送らない設計を採ります。
オンラインツールへ未公開原稿を貼る場合の確認方法は、オンラインMarkdownエディタは安全? ファイルを送信しないツールの見分け方で整理しています。
公開前に確認する順番
変換後は、記号そのものより「意味が残っているか」を見ます。
- 大・中・小見出しの階層
- リストの親子関係
- 引用の開始・終了
- 表のヘッダーと列数
- コードの記号と改行
- リンク先URL
[:contents]など必要なはてな固有記法- リアルタイムプレビューと公開前プレビュー
まとめ
Markdownをはてな記法へ変換する前に、まず「本当に変換が必要か」を確認してください。
新規記事なら、はてなブログ公式のMarkdownモードを使えばそのまま書けます。はてな記法へ変換する意味があるのは、既存のはてな記法記事へ追記するとき、運用を揃えたいとき、はてな固有記法を中心に使うときです。
変換が必要な場合も、AIへ毎回「はてな記法にして」と頼むより、AIにはMarkdownまで作らせ、決まった変換は別工程に分けると原稿の同一性を確認しやすくなります。
変換では、記号を機械的に置き換えるのではなく、見出し・リスト・引用・表という文書構造を同じ意味へ写すことが重要です。
同じMarkdown原稿をWordにも出す場合は、MarkdownをWordに変換する方法でDOCX出力との違いを整理しています。
Markdownを原本として残し、公開時だけはてな記法へ変換したい場合は、Yomuを使えます。